中外製薬=2023年12月期連結業績(国際会計基準)は、売上収益が前期比8.4%減の1兆0700億円、コア営業利益は8.1%減の4150億円、コア純利益は3.7%減の3060億円を見込む。
主力品、新製品は順調に伸びると想定するが、新型コロナウイルス治療薬「ロナプリーブ」の政府への納入が大きく減るほか、新型コロナ薬「アクテムラ」の輸出も減少する見通し。コロナ治療薬は2品目合計で1427億円の減収になると想定している。
主力の血友病治療薬「ヘムライブラ」や、脊髄性筋萎縮症薬「エブリスディ」、血液がん治療薬「ポライビー」など新薬の販売は堅調に推移する見通し。奥田修社長は決算説明会で、「コロナ関連の減収を除けば増収を見込んでおり、基盤ビジネスは国内外ともに成長する」と述べた。
2022年12月期連結決算は、ロナプリーブの政府納入や、ヘムライブラの輸出増が大きく貢献。売上収益、利益ともに6期連続で過去最高を記録し、売上収益は初めて1兆円を突破した。(C)時事通信社
〔決算〕中外製薬、23年12月期は減収減益=コロナ関連治療薬の売上減で
(2023/02/02 18:26)