公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、2022年10~12月期の運用損益が1兆8530億円の赤字になったと発表した。欧州の金融引き締めによる金利上昇や円高で、外国債券の評価額が下落したことが響いた。赤字は4四半期連続。
収益率はマイナス0.97%。損益額を保有資産別に見ると、外国債券が2兆6651億円の赤字と多額の損失を計上。日銀が長期金利の変動幅を拡大することを決め、債券価格が下落したことなどで国内債券も8475億円の赤字だった。一方、国内株式は1兆5670億円、外国株式は926億円のそれぞれ黒字だった。
市場運用を始めた01年度からの累積収益額は98兆1036億円。運用資産額は22年12月末時点で189兆9362億円となった。 (C)時事通信社
公的年金運用、赤字1.8兆円=金利上昇と円高で―22年10~12月期
(2023/02/03 20:10)