【ビジネスワイヤ】武田薬品工業は、遺伝性血管性浮腫(HAE)発作の予防薬「タクザイロ」の対象年齢拡大を、米食品医薬品局(FDA)が承認したと発表した。皮下注射剤のタクザイロは、血漿(けっしょう)カリクレインに特異的に結合し、その活性を低下させる完全ヒトモノクローナル抗体。従来、小児については6歳以上12歳未満に対するHAE発作予防薬しかなく、しかも3~4日ごとの投与が必要だった。今回の承認により、対象年齢が2歳以上に拡大され、推奨用量は2歳以上6歳未満が4週間ごとで少なくて済む。承認の根拠の一つとなった第3相SPRING試験では、2歳以上12歳未満の小児患者におけるHAE発作の発生率は、平均で94.8%減少した。(C)時事通信社