ANAホールディングス(HD)は15日、2023~25年度の中期経営戦略を発表した。主力の航空事業に加え、マイレージサービスなど非航空領域を強化して収益力を高め、25年度連結営業利益を過去最高の2000億円に拡大することを目指す。コロナ禍で落ち込んだ旅客需要は回復しつつあり、成長路線への転換を進める。
売上高は過去最高だった18年度を上回る2兆3200億円を目標とする。航空事業では、傘下の全日本空輸、ピーチ・アビエーションに加え、23年度下期に運航を始める中距離国際線AirJapan(エアージャパン)の3ブランドで内外の旅客需要を取り込む。
非航空事業ではマイル会員向けサービスを充実させるとともに、オンライン上の仮想空間「メタバース」やドローン活用にも取り組む。非航空事業を手掛ける主要7社で、25年度に売上高を4000億円にすることを目指す。記者会見した芝田浩二社長は「(期間中に)コロナ前の身の丈まで戻し、2030年に向けてしっかりと成長軌道に回復していく」と強調した。 (C)時事通信社
25年度に営業益2000億円=航空、マイルなどで収益強化―ANAHD
(2023/02/15 20:07)