【ワシントン時事】世界銀行は15日、マルパス総裁が6月30日までに辞任する意向を示したことを明らかにした。世銀を巡っては、米国など一部有力国から、新型コロナウイルス禍や気候変動、食料不足など途上国を見舞う複合的な危機へ効果的に対応できていないとして、改革が必要との声が強まっていた。トップ交代で、体制を刷新できるか問われている。
マルパス氏は2019年4月、世銀総裁に就任。任期は5年だった。トランプ政権下では財務次官を務め、対中強硬派として知られた。昨年9月に出席したパネル討論で、地球温暖化が人間の活動によるものかを問われて「分からない」と応じ、批判を浴びていた。 (C)時事通信社
マルパス世銀総裁が辞任へ=気候変動問題で批判も

(2023/02/16 06:42)