2022年分の所得税の確定申告受け付けが16日、全国の税務署や特設会場で始まった。国税庁は新型コロナウイルスの感染拡大防止や利便性向上を理由に、自宅などでの電子申告を促している。
 期限は3月15日。所得税の確定申告は自営業者や年収2000万円超の会社員、給与以外に年20万円を超える所得があった人らが対象となっている。医療費控除やふるさと納税なども申告することで税還付を受けられる可能性がある。
 品川税務署(東京都港区)には16日午前、俳優の高橋英樹さん(79)夫妻が訪れ、タブレットによる申告書作成を体験。「画面が分かりやすくなっており、いつでもどこでもできて便利。早く申告が終わるとさわやか(な気分)」などと感想を述べた。既に自宅で確定申告を済ませたという。
 同庁はマスコットキャラクターなどを使って電子申告を呼び掛けるPRを各地で行っている。21年分の確定申告では、自宅などから電子申告をした人が税務署の会場で手続きをした人を初めて上回った。 (C)時事通信社