厚生労働省は17日、欧米などで報告が相次ぐ感染症「サル痘」について、名称を「エムポックス」に変更する方向で検討することを決めた。同日の同省専門部会でおおむね了承された。今後はパブリックコメント(意見公募)を実施した上で、政令を改正する方針。
 サル痘の名称をめぐっては、世界保健機関(WHO)が昨年11月、特定の動物への誤解を招くとして、「mpox」と呼ぶよう推奨していた。
 専門部会では、「エムポックス」に賛成する委員が多数を占めた。厚労省からは「M痘」とする案も示されたが、サル痘は発疹以外の症状があるため、「全身に発疹の出るイメージを持つ『痘』は使わない方がいい」という意見が相次いだ。 (C)時事通信社