大阪大大学院医学系研究科と京都大iPS細胞研究所などのグループは20日、サルの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作り出した軟骨を、別のサルの関節に移植することに成功したと発表した。拒絶反応も見られず、ヒトへの応用も期待されるという。研究成果は同日付の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」電子版に掲載された。
関節軟骨はけがなどで傷ついても自然には治らず、移植が主な治療法の一つ。拒絶反応の恐れがあるため、患者自身の軟骨をほかの部位から移植するのが一般的だった。 (C)時事通信社
iPS軟骨、サル同士の移植成功=拒絶反応なし、ヒトにも期待―大阪大など
(2023/02/20 19:08)