厚生労働省は21日、塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」について、投与後の妊婦に流産した事例があったと同省の専門部会に報告した。因果関係は不明という。同薬は妊婦への処方が禁止されている。
 塩野義の調査によると、これまでに妊婦2人への投与が判明しており、うち1人が流産した。いずれも医師からの説明を受けた上で処方された後、妊娠が分かったという。同社は「自然流産の可能性もあるが、本剤の影響については不明と判断している」とした。 (C)時事通信社