【パリ時事】国際エネルギー機関(IEA)は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を終えた中国で、液化天然ガス(LNG)需要が大幅に増加する可能性があるとの見方を示した。国際的なガスの争奪戦を招き、下落した価格が再び高騰しかねないと警鐘を鳴らしている。ガスのほとんどを輸入に頼る日本への影響も必至だ。
 IEAの予測では、2023年の中国のLNG需要は前年比10%増。ただ「経済活動が速やかに回復すれば、最大35%増の強気シナリオもある」という。 (C)時事通信社