2024年春に卒業する大学生らを対象とした企業説明会が1日、解禁された。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ経済活動の正常化が進み、企業は人手不足感から採用に積極的な姿勢を強めている。学生にとって追い風が吹く中、就職活動が本格的に始まった。
就職情報会社のマイナビ(東京)は1日、全国約20カ所で合同企業説明会を開催。このうち東京ビッグサイト(東京都江東区)の会場では、3日までの開催期間中に延べ約520社の企業が参加し、延べ約1万2000人の学生の来場を見込む。会場を訪れた都内の男子学生(22)は、「入社したい会社の競争率は高い。最初のキャリアになるので緊張している」と語った。
同社の調査によると、採用予定数を前年と比べて増やすと回答した企業の割合は、24年卒は文系で27.7%(23年卒は19.1%)、理系で29.8%(同22.9%)と、いずれも2年連続の上昇。高橋誠人マイナビ編集長は取材に対し「コロナ後を見据え、採用意欲は活発になっている。売り手市場と言っていい」と語った。 (C)時事通信社
24年卒の企業説明会解禁=人手不足で積極採用―就活スタート

(2023/03/01 12:01)