総務省消防庁は2日、救急患者の搬送要請があった際、マイナンバーカードを活用して既往歴やかかりつけ医などを把握し、医療機関に円滑に搬送するシステムについて、2025年度をめどに本格的な運用を始める方針を明らかにした。24年度予算に関連経費を計上し、準備を進めることを想定している。
病院や薬局などではマイナカードを使って診療や服薬の履歴を確認できるシステムがあるが、救急隊員はアクセスできない。そこで消防庁が、カードを健康保険証として登録している救急患者のうち同意を得られた人を対象に、救急隊員がシステムにアクセスする実証実験を実施したところ、登録済みの人の8割超が同意。本人への聞き取りで得られなかった持病や服薬の履歴が判明し、搬送に役立つケースがあったという。 (C)時事通信社
マイナカードで救急搬送、円滑に=25年度めど本格運用―総務省消防庁

(2023/03/02 18:24)