新型コロナウイルス対策のマスク着用について、JRや私鉄などでつくる「鉄道連絡会」は7日、ガイドラインを改定し、13日以降は各社の判断に委ねる方針を公表した。政府が13日から着用を個人の判断に委ねると明らかにしたことを受け、対応を検討していた。JR東日本や西日本、東海は同日以降、電車内や駅構内の放送などで着用の呼び掛けをしないことを明らかにした。
 鉄道連絡会は昨年12月、車内の3密対策などをまとめたガイドラインの第4版を公表。駅構内の掲示を通じ、乗客にマスク着用や会話を控えめにすることへの協力を呼び掛けるよう求めていた。
 改定後のガイドラインでは、乗客に対するマスク着用の呼び掛けや従業員の着用に関する項目を削除した。一方で、車内の定期的な換気や消毒を求める記載は残した。
 政府は13日以降も、通勤ラッシュ時の混雑した電車内ではマスク着用を推奨する方針だが、連絡会はラッシュ時についても放送や掲示での呼び掛けの判断を各社に委ねた。
 JR東はラッシュ時を含め、着用判断を乗客に委ねる方針。ただ、混雑した電車内で着用せず大声で会話した場合などには、乗務員が個別に声掛けする可能性はあるという。改札業務や車内巡回をする乗務員らは当面、着用を続ける。 (C)時事通信社