【ワシントン時事】米ホワイトハウスは7日、2024会計年度(23年10月~24年9月)の予算教書で、高齢者向け公的医療保険(メディケア)に対する高所得者の保険料増額を盛り込むことを明らかにした。24年の大統領選で再選を目指すバイデン大統領は、経済格差の縮小と中間層の再生を訴えており、富裕層のメディケア負担増はその一環だ。
 ホワイトハウスによると、年収40万ドル(約5400万円)を上回る高所得者に対し、メディケアの保険料率を3.8%から5.0%へ引き上げる。また、メディケア運営機関が製薬会社と価格交渉できる医薬品を拡大し、向こう10年で合計2000億ドルのコスト削減を図る。 (C)時事通信社