【北京時事】中国国家統計局が15日発表した1~2月の小売売上高は、前年同期比で3.5%増加した。昨年12月の1.8%減からプラス転換した。鉱工業生産は2.4%増。新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の終了が追い風になった。
 中国では昨年末に約3年間続いたゼロコロナ政策が破綻。直後に感染爆発が起きたものの、感染は徐々に落ち着いた。消費者心理が上向いており、小売売上高では、昨年12月に2桁減だった飲食が9.2%増と、一気に回復した。もっとも、消費の柱となる自動車は補助金の打ち切りなどが響き、9.4%減とマイナスに転じた。 (C)時事通信社