新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、世界保健機関(WHO)が公表した新指針について、厚生労働省の幹部は29日、「専門部会で新指針を示し、専門家に議論してもらうことになる」と述べた。
国内ではオミクロン株に対応した現行の接種が5月7日に終了。その後は年末年始の感染拡大に備え、65歳未満で基礎疾患のない人への接種が9月以降に再開される。
この幹部は、国立感染症研究所で新指針の医学的根拠(エビデンス)を調べるほか、諸外国の対応も踏まえた上で、9月以降の接種方針を検討する考えを示した。
また、同省専門部会で委員を務める日本医師会の釜萢敏常任理事は、この日の定例記者会見で「今後の接種方針が変わる可能性もあり、注視したい」と述べた。 (C)時事通信社
国内対応、専門家で議論へ=WHOのワクチン新指針

(2023/03/29 18:25)