厚生労働省は31日、東京都内で宗教団体「エホバの証人」の関係者らと担当者が面会し、信者による子どもへの輸血拒否などについて聞き取りを行った。教団を巡っては、昨年12月の宗教虐待への対応指針の公表後も輸血拒否を求める指導が続いているとして、2世信者を支援する弁護士らが2月下旬に同省に通報していた。
厚労省は面会で、信者の子として生まれた未成年の「宗教2世」に輸血などの治療をさせないことは「ネグレクト(育児放棄)」に当たると説明した上で、信者に対して指針などを周知するよう求めた。
これに対し教団側は、「法人として保護者による児童虐待は容認しておらず、輸血も家族の意見が尊重される」と応じた。2世らが指摘する信者による子どもへのむち打ちなども否定。指針の周知については「検討させてほしい」と回答したという。 (C)時事通信社
「エホバの証人」側と面会=輸血拒否、ネグレクト指摘巡り―厚労省
(2023/03/31 20:57)