内閣府の外局として、子ども政策の司令塔機能を担うこども家庭庁が3日、東京・霞が関の「霞が関ビルディング」で業務を開始した。新しい中央省庁ができるのは2021年9月のデジタル庁以来。複数省庁にまたがっていた子ども政策の縦割り解消が狙い。少子化対策、子育て支援、いじめや虐待の防止策など子どもを取り巻く幅広い施策を一括して推進する。
 同日午後には岸田文雄首相らが出席し、同ビル内で発足式を開催した。首相は「皆さんの声を大切に、一緒に考えながら政策を作っていく。このことを原点として心掛ける」と述べ、子どもの目線に立っていじめ対策などに取り組む考えを強調。その後、医療的ケア児を含む小中学生ら6人と小倉将信こども政策担当相が共同で、同ビル内に設置する看板の「こどもまんなか こども家庭庁」の文字を毛筆で書いた。 (C)時事通信社