国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)が心の病気について、予防に重要なストレスとの付き合い方や、具体的な症状、支援体制などを集約したサイトを開設した。症状を持つ人や家族らの悩みに答えるのが目的で、今月3日から情報発信している。
 開設されたのは「こころの情報サイト」で、ストレスをためないコツや、病気の兆候などを記載した。依存症やうつ病、摂食障害統合失調症など幅広い病気について、特徴的な症状や治療方法を分かりやすく説明。精神障害者保健福祉手帳の取得方法や医療費の助成制度など、生活面のサポートに関する情報も充実させた。
 サイトでは、新型コロナウイルスの流行が子どもに与え得る影響も紹介。成人に関してもコロナ下で生じる不安への対処法を例示した。
 同センター精神保健研究所の金吉晴所長は「心の病気について症状や支援策を集約したのが大きな特徴だ。調子が悪い時などに気軽に見てほしい」と話している。URLは「https://kokoro.ncnp.go.jp」。 (C)時事通信社