広島への原爆投下後に降った「黒い雨」を浴びた人の救済のため、昨年4月から運用が開始された被爆者認定の新基準で、広島市が韓国在住の1人を被爆者と認め、被爆者健康手帳を送付していたことが12日、市への取材で分かった。新基準に基づく在韓被爆者の認定は初めてという。
市によると、健康手帳の交付申請は在外公館を通じて行われた。審査を経て、今年3月に被爆者と認定。手帳は郵送済みという。国外では、市はこれまでに米国在住の3人を新基準に基づいて被爆者と認めた。
新基準は、国の援護対象区域外でも黒い雨に遭ったと確認でき、がんや白内障など特定の疾病にかかっている人を被爆者として認定している。 (C)時事通信社
在韓被爆者を初認定=「黒い雨」救済の新基準―広島

(2023/04/12 15:46)