近畿日本ツーリストは12日、大阪府東大阪市から受託した新型コロナウイルスワクチン接種のコールセンター業務で約2億8900万円を過大請求していたと発表した。担当社員が市の指定より少ない人員体制で再委託先に発注したにもかかわらず、指定通りの金額を請求していた。
 過大請求の期間は2021年3月~22年12月で、23年1月分以降は精査中。同社は過大請求分を市に返還するとともに、社員らの処分を検討している。
 不正をしたのは、西日本支社関西法人MICE支店の50代の男性社員。上司の男性支店長はこの社員から報告を受けたが発覚を恐れ、今年2月に再委託先へ勤務実績の改ざんを依頼していた。 (C)時事通信社