大学病院に勤務する医師の週当たりの平均労働時間に占める研究時間の割合が13%にとどまることが18日、文部科学省の調査で分かった。
 国が進める医師の働き方改革により、大学病院では2024年4月から労働基準法などに基づく休日・時間外労働時間の上限が適用される。同省は今後の労働時間短縮を見据え、業務削減に向けたICT(情報通信技術)化推進のほか、研究支援スタッフの配置などにより、効果的で質の高い研究や教育に取り組めるよう解決策を検討する。
 調査は昨年7~8月、81大学(国立42、公立8、私立31)の医師らに、教育や研究に充てる時間などを尋ね、約980人(回収率約67%)から回答を得た。 (C)時事通信社