【北京時事】新型コロナウイルスの大規模感染が世界で初めて確認された中国湖北省武漢市で、流行初期の実態を発信した市民記者の方斌氏が、秘密裁判で実刑判決を受けていたことが分かった。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が20日までに報じた。
 罪名は明らかでないが、懲役3年程度とみられ、30日に出所すると当局が家族に通知してきたという。
 方氏は2020年2月、都市封鎖(ロックダウン)された武漢の医療現場や葬儀場で、次々と死者が増える様子を動画で発信。政府の対応を「人災」と批判し、「暴政」への抵抗を呼び掛けた。その後、当局に連行され、消息不明となっていた。当時、方氏以外にも複数の市民記者らが拘束され、実刑判決を受けるなどしている。 (C)時事通信社