加藤勝信厚生労働相は27日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを、5月8日に季節性インフルエンザなどと同じ「5類」へ移行すると正式に決定した。緊急事態宣言などの行動制限ができなくなる一方、患者の受け入れ体制を整備して感染の再拡大に備える。
厚労省によると、入院患者は全国約8400カ所の医療機関で対応し、最大約5万8000人が受け入れ可能となるよう9月末までに体制を整備する。外来は移行時点で約4万4000カ所で対応可能といい、将来的には約6万4000カ所への拡大を目指す。
加藤厚労相は記者会見で、ウイルスの現状について「公衆衛生上のリスク増加につながる懸念はない」と強調。「(コロナ対策は)新たな段階に入るが、今後も国民の理解や協力をいただきながら必要な対応をしていきたい」と述べた。 (C)時事通信社
新型コロナ「5類」正式決定=予定通り来月8日移行―入院8400カ所で対応・厚労相

(2023/04/27 18:21)