JR旅客6社は8日、ゴールデンウイーク(GW)期間(4月28日~5月7日)の新幹線と在来線の利用実績を発表した。新幹線を含む特急・急行列車の乗客(主要46区間)は、前年比1.32倍の約1100万1000人で、新型コロナウイルス感染拡大前の2018年の94%まで回復した。
 利用実績は6社とも前年を上回り、1990年の集計開始以降、7番目に多かった。対前年比ではJR東日本の増加幅が1.4倍で最も大きく、約378万5000人が利用した。JR東海は新幹線のぞみの乗客が増え、全体の実績は18年と同水準に戻った。
 乗客の増加要因として、JR東日本の担当者らは「コロナを警戒して移動を控えていたのが、(感染症法上の位置付けが)5類に引き下げられる直前となり、安心感が生まれたのではないか」と分析した。
 JR西日本では5日、石川県能登地方を震源とする最大震度6強の地震で、北陸新幹線の金沢―富山間で上下4本を運休するなどしたが、同社担当者は「利用者数への影響は少なかった」と話した。 (C)時事通信社