先進7カ国(G7)教育相会合が12日に富山市で開幕した。13、14両日に行われる討議では、コロナ禍で失われた子どもたちの学習機会の回復の在り方などを話し合う。会合は13日まで富山市で、14、15両日は金沢市で開く。
 14日に取りまとめる共同宣言では、デジタル技術を活用して、子ども一人ひとりに合った学習を進める「個別最適な学び」の充実▽学生らや教師、研究者間の国際連携の拡大―などを確認する見通し。
 文章作成などを自動で行える対話型人工知能(AI)「チャットGPT」をはじめとした生成AIについても議論する。宣言には「デジタル技術の急速な発達が教育に与える正負の影響を認識する」と盛り込む方向で調整している。
 13日に開催するオープニングセッションでは、肉体的、精神的、社会的に全てが満たされた状態を意味する「ウェルビーイング」に焦点を当てる。子どものウェルビーイングの実現を目指した教育政策について各国が発表し、永岡桂子文部科学相も報告を行う。 (C)時事通信社