第一生命ホールディングス=2023年3月期連結決算は増収減益。海外保険事業が堅調で増収を確保する一方、新型コロナウイルスの保険金支払いが膨らみ、純利益は前期比53.0%減の1923億円となった。 
 連結ベースの保険料等収入は25.4%増の6兆6354億円だった。金利上昇などで、子会社の第一フロンティア生命で外貨建て保険の販売が増加。円安により海外事業の円建て売上高が押し上げられた。新契約の保険料収入を示す「新契約年換算保険料」も外貨建て保険の堅調な推移によって25.2%増。一方、グループ連結の基礎利益は33.8%減の3642億円となった。
 1株当たりの配当金は3円増配の年86円。上限を1200億円とする自己株式取得も発表した。
 24年3月期連結業績は減収増益を見込む。純利益は42.0%増の2730億円を想定。1株当たりの配当金は前期と同じ年86円を予想する。(C)時事通信社