マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」に関し、新たに兵庫県でも別人の情報がひも付けされていたことが19日、分かった。地方職員共済組合同県支部の発表によると、同県職員の家族1人の健康保険証情報が無関係の別人の個人番号に誤って入力され、受診歴などの個人情報が閲覧できる状態になっていたという。
マイナ保険証を巡り、厚生労働省は12日、誤ったひも付けが2021年10月から22年11月の間に7312件確認され、このうち5件で個人情報が閲覧されていたと発表していた。
同支部によると、22年10月、職員が県非正規職員とその家族のデータ入力作業を行った際、家族1人の生年月日を誤って検索し、同姓同名の別人の個人番号にひも付けた。入力後、別の職員もチェックしたが見落としたという。
誤ってひも付けされた人がマイナンバーの個人向けサイト「マイナポータル」を確認した際、他人の情報が表示されているのに気付き、今月17日、自身が加入する組合に連絡してミスが発覚した。同支部は既に情報を訂正し、当事者に謝罪したという。
同支部幹部は19日の記者会見で「深くおわびする。再発防止に全力で取り組む」と陳謝した。 (C)時事通信社
別人ひも付け、兵庫でも判明=マイナ保険証が閲覧可能に

(2023/05/19 19:56)