NHKの稲葉延雄会長は24日の定例記者会見で、報道番組「ニュースウオッチ9」が新型コロナウイルスワクチンによって死亡したという遺族の訴えを伝えなかったとして、「全く適切ではなかった。深くおわび申し上げたい」と陳謝した。
 同番組は15日、コロナ禍を振り返るVTRを放送。遺族の声を紹介したが、ワクチン接種後に家族が亡くなったことや、ワクチンが原因とする遺族の主張を報じなかった。取材したのは映像制作担当の職員で、遺族の訴えを聞いていた。
 稲葉会長は「取材、制作の詳しい過程をさらに確認し、問題点を洗い出した上で組織的にどう対応するか考え、対策を講じたい」と述べた。 (C)時事通信社