東京都は2日、新型コロナウイルスの感染者データを管理する国の情報システム「ハーシス」に登録された4人分の個人情報が漏えいしたと発表した。都陽性者登録センターで働いていた20代の男性派遣社員が、37人の氏名と住所、電話番号を不正に閲覧し、うち4人の情報を知人1人にLINEで送信していた。
 都によると、男性は聞き取りに対し「個人的興味からしてしまった」と話しているという。知人以外への情報漏えいは確認されていない。
 男性は4月25日、職場で個人情報をメモする姿が目撃され、同26日に無断早退したことから発覚した。職場へのスマートフォンや筆記用具の持ち込みは禁じられていたが、男性は貸し出されたペンでコピー用紙などにメモを取っていた。 (C)時事通信社