加藤勝信厚生労働相は13日の閣議後記者会見で、マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」に別人の情報が誤ってひも付けされていた事例が新たに60件確認されたと発表した。個人情報が閲覧された事例も新たに5件判明して計10件となった。厚労相は「関係者にご迷惑をおかけし、改めて申し訳なく思っている」と陳謝した。
新たに誤登録が判明したのは、2022年12月から今年5月22日までの分で、60件のうち4件で個人情報が閲覧されていた。誤登録はこれまで、21年10月から22年11月までの分として7312件確認された。このうち個人情報の閲覧はこれまで5件判明していたが、調査で新たに1件増えた。
同省は全国の健康保険組合などに対し、7月末までに登録データの点検を要請しており、今回は中間段階の結果を公表した。このため、誤登録の件数はさらに増える可能性がある。 (C)時事通信社
マイナ保険証誤登録、新たに60件=個人情報閲覧計10件に―加藤厚労相

(2023/06/13 12:11)