厚生労働省は26日、2022年度の国民年金保険料の納付状況を発表した。低所得により支払いを全額免除・猶予された人は606万人。過去最多だった21年度の612万人を下回ったが、新型コロナウイルスの影響で高い水準が続いている。納付率は前年度比2.2ポイント増の76.1%となり、11年連続で上昇した。
 全額免除・猶予者が600万人を超えたのは3年連続。19年度まではおおむね580万人前後で推移していたが、コロナの影響で20年度に609万人へ増えた。
 全額未納者は17万人減の89万人。厚労省は納付率向上の背景として、クレジットカードなどを利用した支払い方法の普及や若年層らを対象にした未納者対策が功を奏したと分析している。 (C)時事通信社