マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」のトラブルが相次いでいることを受け、厚生労働省は27日、加藤勝信厚労相を本部長とする推進本部を設置すると発表した。週内に初会合を開く。現行の保険証が廃止される2024年秋に向け、オンライン資格確認の円滑な運用を目指す。
 本部は厚労省幹部らで構成。窓口での医療費全額請求といった医療機関でのトラブル対応、誤ったひも付けを受けた正確なデータ登録などに取り組む。高齢者施設などでのマイナカードの管理方法も検討する。
 加藤氏は同日の閣議後記者会見で「国民が安心して利用できる環境をつくるため、省を挙げてこの問題に取り組んでいく」と強調した。 (C)時事通信社