【ワシントンAFP時事】米ニューヨーク大学ランゴーン医療センターは9日、眼球全体を移植する世界初の手術を行ったと発表した。網膜への血流が確認されるなど、移植された眼球の状態は良好とみられるが、視力が回復するかどうかは依然不明だという。
5月27日に行われた手術では、送電線に触れる事故で顔の一部を失った46歳の男性に、ドナーから顔の一部と左目全体を移植した。眼球の移植を巡っては、マウスで一定の成果があり、視力の一部も回復した例があるが、人間での実施例はなかった。
21時間にわたる手術を率いた医師は「初の眼球移植成功は、長い間不可能と考えられていた重要な実績だ」と強調した。 (C)時事通信社
世界初の眼球移植実施=「不可能とされていた手術」―米

(2023/11/10 14:11)