【シンガポール・ロイター時事】欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員(通商・経済安全保障担当)は7日、トランプ米政権との関税を巡る交渉が決裂した場合に発動する新たな対抗措置を8日に発表すると明らかにした。シンガポールで記者団に語った。
 シェフチョビッチ氏は「(米側との)バランスを取る意味合いに加え、今後の協議にとって重要な分野でも新たな措置を発表する」と強調。加盟国や産業界と緊密に連携し、あらゆるシナリオに備えると述べた。
 EUの対米輸出品のうち、米関税の対象は現時点で70%を占める。医薬品や半導体などに対して米国が進めている調査の結果次第では、97%まで拡大する可能性があるという。
 EUは米関税政策に対抗し、最大25%の報復関税を発動することを決めている。 (C)時事通信社