日本肺がん患者連絡会は1日、罹患(りかん)した後に飲食店で受動喫煙の被害に遭った人が9割近くに上るとのアンケート調査結果を公表した。職場での受動喫煙が原因で離職を余儀なくされた人もいた。厚生労働省で記者会見した長谷川一男代表は「肺がん患者にとって、たばこの煙は再発や転移への恐怖の対象」と訴え、対策を強化した厚労省の改正法案の国会提出を求めた。
 調査は別の患者団体と共同で、インターネットを通じて5月28~31日に行い、肺がん患者215人から回答を得た。
 罹患後の受動喫煙被害は複数回答で、「飲食店」が88%と最多だった。「路上」の63%、「公園」23%、「職場」15%が続き、「家庭」も13人いた。
 職場で被害に遭い、仕事を辞めたのは8人。西日本在住の50代女性は、手術後に復職した飲食店で客のたばこの煙にさらされ、間もなく再発した。女性は記者会見で「上司に店内禁煙を頼んでも断られた。受動喫煙が原因かは分からないが、再発や転移への恐怖は大きく、退職した」と明かした。 (C)時事通信社