政府は9日の臨時閣議で、来年度予算編成などに向けた経済財政運営の基本指針となる「骨太の方針」と成長戦略を決定した。経済成長持続のため、人材投資の強化や人工知能(AI)など先端技術の活用を柱に据え、幼児教育の早期無償化や自動運転技術の実用化などに取り組む方針を示した。財政健全化では経済成長によって改善する新指標を導入し、成長を重視する姿勢を強調した。
 安倍晋三首相は、臨時閣議前に開かれた経済財政諮問会議と未来投資会議の合同会議で、「成長と分配の好循環を拡大していくため、働き方改革の実行に加えて人材への投資を通じた生産性の向上を図る」と述べた。
 骨太方針は、人口減少に伴う人手不足に対応するため、生産性を向上させる人材投資に重点を置いた。幼児教育・保育では、早期の無償化実現に向け、年内に財源確保の結論を得るとした。大学などの高等教育は、給付型奨学金などで負担軽減を図る方針を示し、無償化は今後の議論に委ねた。 (C)時事通信社