細菌と古細菌のうち、実験室で培養可能な1003種の全遺伝情報(ゲノム)を解読したと、米エネルギー省合同ゲノム研究所などのチームが12日付の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー電子版に発表した。解読で得た多様な遺伝子のデータは、人の病気の仕組みの解明と新薬開発、農作物やバイオ燃料の生産などに役立つと期待される。
 解読対象の細菌や古細菌は、海や土壌、人を含む動植物など、さまざまな環境に生息する。同じ種でも菌株によってDNA配列に違いがあるが、種の命名基準となった「基準株」が選ばれた。基準株は培養可能で複数の機関に保存されており、すぐ入手できる。
 近年はゲノム解読技術が進み、採取した細菌や古細菌を培養しなくてもDNA配列を読めるようになったが、細切れだったり、他種のDNAが混入したりして、精度の確保が難しい。基準株のゲノムを参照すれば、解読精度を上げることができる。1003種の解読データはインターネットの専用サイトで公開された。 (C)時事通信社