ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)などからミニサイズの肝臓を生み出す過程について、細胞1個ごとに多数の遺伝子の働きを網羅的に解析する技術を開発したと、横浜市立大の谷口英樹教授らが14日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 解析の結果、胎児期に起きているのと同様とみられる肝臓の細胞の分化・成熟過程や、血管が新たにできる様子、細胞間でさまざまなたんぱく質がやりとりされる様子が明らかになった。
 谷口教授は「ヒトiPS細胞から肝臓などの臓器を生み出し、再生医療に使う際の品質評価法として有用ではないか。がん組織の細胞間ネットワークをこの方法で解析し、治療法につなげる研究も進めている」と話している。 (C)時事通信社