日本産科婦人科学会は24日、体外受精させた受精卵の染色体異常を全て検査する「着床前スクリーニング」を、学会の禁止に反して行っている神戸市の「大谷レディスクリニック」院長の大谷徹郎医師を3年間の会員資格停止処分にしたと発表した。
 学会は昨年3月にけん責処分を行い検査の中止を求めていたが、大谷医師が従わなかったため、さらに重い処分を検討すると先月通告していた。
 受精卵検査は「命の選別」との批判があり、学会は重い遺伝病に関わる特定の染色体などに限って認めている。着床前スクリーニングについては、流産を減らす効果などを調べる臨床研究を容認しているが、「有効性や倫理面の問題を検討している段階」と大谷医師による検査との違いを説明した。
 大谷医師は2004年にも、当時学会が認めていなかった染色体の一部を調べる検査などを行い除名され、その後復帰した。同医師は「(検査は)世界的に実施されている。治療は続ける」とのコメントを発表した。 (C)時事通信社