JR池袋駅(東京都豊島区)近くの歩道で2015年8月、てんかんの発作で車を暴走させ5人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪に問われた医師金子庄一郎被告(55)の判決が27日、東京地裁であった。家令和典裁判長は「発作の危険性を軽視しており、厳しい非難は免れない」と述べ、懲役5年(求刑懲役8年)を言い渡した。
 家令裁判長は、金子被告が約30年前からてんかんを患っており、10年に薬を変更して以降、発作による意識障害を少なくとも4回起こしていたと指摘。「医師から運転しないよう注意されていたにもかかわらず、持病を申告せずに免許を更新して運転を続けていた」と批判した。
 弁護側は「薬を服用しており、発作の兆候もなかった」として、無罪を主張していた。
 判決によると、金子被告は15年8月16日、てんかん発作の恐れがあったのに車を運転。発作で意識障害を起こして急発進し、歩行者の女性=当時(41)=をはねて死亡させ、20~70代の4人にけがをさせた。 (C)時事通信社