保健医療での人工知能(AI)活用を検討してきた厚生労働省の有識者会議は27日、患者の遺伝情報に応じたゲノム医療や創薬など6分野でAI開発を進めるべきだとする報告書をまとめた。「画期的な薬や新たな治療方法の創出、専門医の少ないへき地でも最先端の医療を受けられる社会の実現などが期待される」とし、2020年の開発着手や一部実用化を目指す工程表を示した。
 他の分野は、画像診断支援▽診療・治療支援▽介護▽手術支援。
 例えば、がん患者を治療する際、ゲノム解析にAIを活用することで膨大なデータの中から短時間で遺伝子の変異を発見し、適した抗がん剤の選定などが期待される。1品目当たりの開発コストが1000億円以上とされる創薬では、高精度のシミュレーションなどでコストは半分に圧縮、数万分の1の成功率も飛躍的に高まると見込まれる。 (C)時事通信社