民間クリニック11施設が他人の臍帯(さいたい)血を無届けで患者に投与していた問題を受け、日本再生医療学会の沢芳樹理事長は4日、東京都内で緊急記者会見を開き、「氷山の一角の可能性がある」との見解を示し、実態把握のための調査を行うと表明した。
 沢氏は、学会員の所属クリニックが11施設中5施設に上ったことを明らかにし、「遺憾」と強調。経営破綻した茨城県の民間バンクから流出した臍帯血が使われたとみられ、「細胞の品質保証がゼロで、未知の感染症などの被害が出る恐れがある」と懸念した。
 同学会では学会員に「違反は断固容認できない」と告知するとともに、一般の人にも「不必要な危険にさらされる可能性があり、事前に安全・有効性を十分確認してほしい」と注意を呼び掛けている。 (C)時事通信社