沖縄戦の戦没者169人の遺族135人が、身元の分かっていない遺骨のDNA型鑑定を厚生労働省に申請することが12日、分かった。遺骨収集ボランティア・ガマフヤー(具志堅隆松代表)が東京都内で集会を開き明らかにした。厚労省は7月中に申請を受け付け、遺骨と遺族の照合作業に入る。
 厚労省はまず、那覇市や糸満市、西原町など10地域で見つかった遺骨84柱について、申請のあった遺族との照合を行う。具志堅代表は沖縄県内に仮安置している遺骨1300柱についても鑑定を求めており、今後対象を拡大する。
 集会に参加した沖縄県在住の女性(77)は、防衛隊として召集された父、又吉康元さん=当時(37)=の遺骨を捜している。
 米兵が持ち帰った康元さんの写真は2002年に奇跡的に戻ったが、墓には遺骨の代わりに小さな石が納められている。女性は「判明すれば、5年前に105歳で亡くなった母の眠る墓に入れてあげたい。鑑定に望みを懸けたい」と語った。
 戦没者遺骨のDNA型鑑定は03年度から始まり、これまで1084柱の身元が判明。しかし、沖縄ではDNAの損壊や遺留品の乏しさから身元判明は4柱にとどまっている。 (C)時事通信社