【ワシントン時事】トランプ米大統領が公約した医療保険制度改革(オバマケア)見直しで、上院の代替法案がまた不発に終わった。17日、可決に必要な過半数を与党共和党が確保できないことが確実となり、早期成立は困難。予算や減税など経済政策の道筋にも狂いが生じかねない。
 共和党は上院(定数100)で52議席を占めるが、執行部が先に提示した法案に対し、一部が中低所得者の負担増加につながるなどと反発。6月の採決を断念し、法案を修正した経緯がある。米メディアによると、修正法案への反対はこの日までに4人に増え、可決は絶望的となった。
 同党トップのマコネル院内総務は同日夜、声明を出し、まずはオバマケアを撤廃する法案を「数日内」に採決し、代替制度は今後2年かけてまとめる考えを示した。だが代替制度がないままオバマケアを廃止すれば、多数の無保険者が出ることになり、新たな反発を招くのは確実だ。 (C)時事通信社