相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件の発生から26日で1年となるのを前に、神奈川県と同市、園を運営する社会福祉法人「かながわ共同会」は24日、相模原市内で追悼式を開いた。遺族や入所者家族、地域の希望者など671人が参列し、犠牲者を悼んだ。
 同園の入倉かおる園長は追悼の辞で、「あの日、守ってあげられず申し訳ない。時間が止まったような1年だった」と声を震わせた。かながわ共同会の草光純二理事長は「障害者への偏見と差別を排除して、共に生きる社会の実現を全力で目指す」と決意を述べた。
 同園家族会の大月和真会長は「私たちのささやかな幸せが残忍な犯行で踏みにじられ、悔しさがこみ上げる。卑劣な犯人を決して許すことはできない」と、被害者家族の思いを代弁した。
 犠牲者19人の名前が式で紹介されることはなかった。開式前に参列遺族と面会したという黒岩祐治県知事は、「小学生と二人三脚を頑張ったあなた」などと一人一人のエピソードを発表。閉式後の記者会見では「本来なら19人の名前を申し上げ、遺影が飾られても不思議でないが、日本の現状ではまだ許される土壌ではないと感じ、残念に思う」と話した。 (C)時事通信社