相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件で、現場施設の建て替えなどを検討する神奈川県障害者施策審議会の専門部会は2日、施設を小規模化し、同市や横浜市などに分散させるよう提言した。
 部会がまとめた報告書によると、横浜市などに仮移転中の入所者131人の意思を確認した上で、現場の園舎を取り壊した跡地、仮移転先がある横浜市、既存の県立障害者施設(5カ所)を受け入れ先として検討べきだとした。
 跡地や横浜市に建設する施設は、日中の活動や医療的ケアのサービスが受けられるセンター棟を設置し、居住単位が10人以下のコテージを複数建設する。居室は原則として個室という。
 多くの入所者家族は跡地の新施設に戻ることを希望しており、報告書は希望者全員が戻れるように整備する必要があると付記した。
 部会を傍聴した家族会の大月和真会長(68)は「それなりの理解が得られるのではないか。戻りたい人は戻れると書いてもらい安心した」と述べた。部会の終盤では、ある家族が分散化を批判する一幕もあった。
 神奈川県の黒岩祐治知事の話 報告内容を真摯(しんし)に受け止め、再生基本構想の策定に当たっては、家族や地元住民、障害者団体などの理解が得られるよう丁寧に説明していきたい。 (C)時事通信社