【サンパウロ時事】人工妊娠中絶を厳格に禁じている数少ない国の一つ、南米のチリで、一定の条件下で中絶を容認する法案が議会を通過した。女性の地位向上などに取り組む国連の組織「国連ウィメン」初代事務局長も務めた女性のバチェレ大統領が主導。憲法裁の判断を経て施行される。
 同国ではピノチェト軍政下の1989年、いかなる中絶も認めない法が成立。違反者には5年以下の禁錮刑が科せられていた。
 新法は、性犯罪による妊娠や母体に危険がある場合、胎児に致命的な先天異常がある場合に限り中絶を認める内容で、2日夜に上下両院が可決した。バチェレ氏は「きょう、女性は失うべきでなかった権利を回復した」と歓迎した。 (C)時事通信社