大学発のベンチャー企業メガカリオン(京都市)は7日、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から血液の成分「血小板」を作製し、血液製剤を量産する製法を確立したと発表した。2018年にも臨床試験(治験)を始め、20年の製造販売承認を目指す。
 同社には日産化学工業や大塚製薬工場(徳島県鳴門市)、川澄化学工業、シスメックス、シミックホールディングスなど15社が協力している。
 血小板の血液製剤は、外科手術など止血が必要な場合に使うが、全て献血に頼っている。ただ、採血後4日間しか使えず、少子高齢化の進展で慢性的な不足状態に陥ると懸念されている。
 メガカリオンはiPS細胞から血小板を製造する技術を持っている。大量培養による品質の確保などで製薬・化学企業の協力を得て、量産に向けた製法を確立した。輸血は国内で年80万回行われており、承認されれば1~2割程度に相当する製剤を供給したい考え。
 メガカリオンは11年9月、東京大の中内啓光教授と京都大iPS細胞研究所の江藤浩之教授らが開発したiPS細胞から血小板を生産する技術の事業化を目指し、設立された。 (C)時事通信社