兵庫県立尼崎総合医療センター(兵庫県尼崎市)の藤原慶一副院長らが18日、記者会見し、先天性の重い心臓病がある生後13日の女児の手術に成功したと発表した。同センターによると、右肺動脈に異常がある珍しい心臓病で、国内最年少の成功例という。経過は順調で19日に退院する予定。
 女児は6月下旬に妊娠33週で生まれ、体重は約1700グラムだった。生後1週間ごろから、多呼吸や脈が速くなるなどの心不全症状が出たため、同センターに搬送された。
 検査の結果、右肺動脈が本来の肺動脈ではなく、大動脈とつながっていることが判明。肺に流れる血液量が増えて心不全を起こす「右肺動脈上行大動脈起始」と診断された。
 手術は7月11日に行われ、右肺動脈を大動脈から切り離し、肺動脈につなぎ直すなどの処置をした。手術を担当した藤原副院長は「的確な診断があれば、小さく産まれても手術はできる」と話した。
 女児の母親(32)は「待ちに待った退院でうれしい。ようやく家族4人で生活できる。元気にすくすくと育ってほしい」と喜びを語った。 (C)時事通信社